Waffenfabrik Kashima 鹿嶋工廠総務部

総合同人サークル「鹿嶋工廠」ブログ、第三次移転予定地です。

G&P/MAGPUL PTS PTS203 レビュー


どうも。今回はエアガンレビューみたいな事します。

G&P製、PTS203です!
要するに16インチライフルサイズのM4に、マグプルPTS製のMOE*1をこんもり搭載して、仕上げにM203グレネードランチャーを装着した贅沢なモデルです。

ご覧の通り、MOEハンドガードのロアを取り外して、そこにM203ランチャーを取り付けたという感じですね。
通常のM203と同じくアウターバレルに金具を挟み込んで接続という形をとっています。
手前(画面中央)のマイナスネジ左右二本で固定しているため、ランチャー自体は簡単に取り外しが可能です。
再取り付けにはちょっとコツがいりますが、慣れればスムーズに取り付け・取り外しが出来ます。
ゲームの休憩の合間にランチャー有り無しを換装する事も可能です。マイナスネジの紛失に注意!





左側面。ロアレシーバーのマグプルマークが輝かしいです。
MOEはカービンレングスのものが一般的なのでライフルレングスのMOEは珍しいかもしれません。
(中間にミッドレングスというものもある)
僕はこの長いMOEハンドガードに一目惚れしました。
具体的な場所は大阪FOURSTARで*2



もちろんセレクターもマグプル仕様。HKタイプを参考にしたと思われる独特で視認性の高い刻印です。
ピンポンパドル*3はダミー、セレクターレバーはこちら側のみです。
ちなみに、付属するPMAGは窓ナシのもの、ダークアース色が付属します。
もちろんPTS製です。
一般電動ガン用のM4/M16マガジンがなんでも使用できます



右側面。
長さ的に、M4というよりM16と言ったほうがしっくりきますね。
残念ながら、デフォルトではダストカバーは閉じた状態で保持する事はできません
シリンダーカバーが干渉してしまうのですが、これは恐らくガスブローバック機と同じ部品を使用しているためではないかと推測されます。
止めバネが付いているだけに、ちっと残念ですね。


僕はエアソフト用警告シール残したまんまですが綺麗にはがれると思うので剥がしちゃっていいと思います。
MOEグリップ、MOEストック(CTRストックとよく似ているが違います)、MBUS*4はリアのみ付属します。
アッパーフレームのレイルにはナンバーが振られています。
LARUEクリップAimpoint T-1microのレプリカサイトLARUEタイプハイマウントが搭載されていますがこれらは別売りです。





MOEサイトの上にグレネード用フリップアップサイト搭載しています。
ぶっちゃけモスカートを発射する際には照準に関係ないので、コイツは雰囲気作り用のものですね。
たぶんゴムスラッグでもそんなに当てにならないと思いますw試してはないですが

アッパーハンドガードの付け根(デルタリング側)の窪みは、フレームのレールに光学サイトをスライドオンするときに邪魔にならないためですね。



サプレッサーを装備すると必要以上にゴツいですね。
G&Pはマズルアダプターが正ネジなので、逆ネジのオプションは装着できません(当たり前)
アダプターはかっこ悪いので、フラッシュハイダーに直接被せるHALOタイプのサプレッサーを選びました。



ストックパイプ周辺について詳しく解説します。

G&PのM4タイプには、すべて共通の説明書がついており、その説明書ではバッテリーはハンドガード側に格納するようになっています。
しかしこのモデルはストックパイプ側に配線が伸びています。
こういうことは海外製エアガンでは稀に良くある事のようですね。大して驚きはしませんでした。

さらに分解してハンドガード向き配線にするということも可能ですが、
ストックパイプにバッテリーを収納する事を考えると、小型Li-Poバッテリーしか道はありません。
(MOEストックをやめ、バッテリー内臓可能なクレーンストックに換装するのも手ですが、ストックポジションを変更するたびに断線のリスクがあるためお勧めできない)
Li-Poバッテリーは取り扱いが特殊なため、十分注意しましょう。
扱い方はニッケル水素に似ています。過放電、充電ゼロの状態での放置は禁止。
また極端にデリケートなバッテリーのため、持ち運びの際は携帯ゲーム機のケースのようなハードケースに入れるのが無難だそうです。



G&Pタイプのコネクターは特殊なため、今回は本体側をミニバッテリー規格に合わせました。
僕は充電器・バッテリー共にEAGLE RACINGのものを愛用しています。


また、MOEストックは取り外しが面倒くさい(調節レバーの内側のパイプにフックを引っ掛け、引き下げないとロックが外れない)ため、
バッテリーの装着/取り外しが面倒です。
そのため、僕はこのストックパイプ側のフタを外したままにして、MOEストックのバットプレートを外すと直接バッテリーコネクタにアクセスできるようにしました。


また、このモデルには、フロント・リア共にスリングアダプターがありません。
せっかくですので、マグプルらしいセッティングにしようと思います。

ASAP*5タイプのスリングアダプターが欲しかったので、
エチゴヤ秋葉原店で購入しました。割と高かったです。

この際なんですが、ストックパイプがM4特有のリングナットで閉まってると思いきや、パイプの奥でプラスネジで固定されていました。
ナットを開けた際拍子抜けしました。
ですので、長いプラスドライバーを用意して、(ライトで照らしながらがいいでしょう)ストックパイプの奥のネジを外してやると、
ストックパイプを外す事ができます。
ASAPを嵌めたら、プラスドライバーを締め直して、スリングポイントをリングナットで締めましょう。G&PM4ストックレンチで締めるのがベストです。




ハンドガードを外してみましょう。



Whoa,ガスチューブが再現されていますね。G&Pは抜かりないです。
もちろんダミーなんですけどね。


アウターバレルを分解するためにはデルタリング専用レンチが必要です。
ストックレンチと同じく、他社製品にも使えますし*6さほど高くないのでM4を弄る際には揃えておいて損はないです。
デルタリング・スプリングは堅くできていますので、ハンドガードを取り外す際は手袋などを使ってしっかりと力を入れてリングを押し下げる必要があります。
しかし上手くできれば取り外しに難はありません。最初は苦労しました。
その分、ハンドガードは上下ともにしっかりと固定されます。


この製品には、同色のMOEロアハンドガードもしっかり付属しています。
ですので、グレネードランチャーを外して、普通のMOE M4ライフルとして使用する事が可能です。
非常に賢いデザインとなり使いやすいです。
何より軽いです。グレネードを付けてた時とは段違いに軽いです。

やはりM4にはmicroT-1とハイマウントがばっちり似合います。
フロントサイトはこのままでもカッコいいのですが、
VLTORの折りたたみサイト辺りに換装しようかな、と考案中です。



着剣クラスタに悲報!
PTS203は、バレルとハンドガードまでの距離がコレくらいしかないので、着剣装置がこの位置です!
バヨネットの柄の銃身通しが銃身に届かず、着剣不可能です。
更なるロングバレルに換装しなければ銃剣カラテは不可能!サヨナラ


デフォルトでは、MOEハンドガードにPTS MOE専用ポリマーレイルがアッパーに2本付属していますので、
ライトマウント、レーザーポッド、フォアグリップなどさまざまなオプションを接続する事が可能です。
MOEハンドガードには、MOE/MASADA規格のあらゆるオプションが対応します。

グレネード用サイトは残していますが、簡単に外せるし、外しちゃってもOKです。



僕のセッティングは下部にMSA*7AFG*8を装備しました。
MOE/MASADA規格のヴァーティカルフォアグリップもあるんですが、こっちのほうがしっくり来るのでこちらにしました。
ぶっちゃけ、MSAの配置はここじゃなくてもいいかなとか思ってはいます。

ちなみに、使用しているスリングはもちろんマグプルミッションスリング、MS3です。
ツーポイントとワンポイントが瞬時に切り替えられ、特にこういった長い銃にとって便利です。
普段タブレット端末を携帯するのに使っていたりもします。
個体差がありますがレプリカの場合はシャックルのロックがヌルいので気をつけたほうがいいです。
実物はめっちゃしっかりロックします。マグプル系スリングアダプターと相性抜群です。




 総評
とても豪華なウェポンです。
そしてどこもかしこもマグプルです。
重い機種なのでスリングアダプターを別途用意するのは必須と思われます。
ちなみに、僕のように身長の低い人が持つと、サプレッサーを装着してワンポイントスリングで保持するともう地面ぎりぎりです。
ですのでツーポイントでも運搬できるようにミッションスリングが便利かなと思います
(映画「プラトーン」の序盤の米兵のように肩に担ぐのも一考w)


気になる内部ユニットはマルイのコピーとしては上出来です。
G&Pはハズレは少ないとされていますが、確かに僕の買った機種は非常に優れています。
まだ内部の調整は全くしていませんが(グリスを吹き直した程度)、おおよそ照準どおりに弾が飛びます。
作動音も「キュパッ、キュパッ」と快く、フルオートも安定しています。
ただ、射撃性能で一つだけ引っかかるのは、セミオートの際に時々トリガーが空引きする場合があることです。
それに関しては、フルにすれば復帰しますし、内部スイッチの組み立て個体差だと思いますので、今度分解する際にスイッチ周りを見ておこうと思います。
M203ランチャーの派手さとMOEのアグレッシヴさがこのモデルの大きな魅力です。
ぶっちゃけ、ランチャーがなくてもいい贅沢なモデルです。
マグプルが好きで、新鮮な中・近距離迎撃火器で、セーフエリアでも目立つモデルが欲しい方にはおすすめかもしれません。




前回のサバゲで酷使され雪と泥にまみれたPTS203(グレネードランチャー取り外し時)。
そこそこEat themさせて頂きました。

M4はパーツが豊富で拡張性も高いですし、いじりがいがありますので
もっともっと使いまくってみたいと思います。

参考になったら幸いでございます。
ではご意見お待ちしております。

*1:Magpul Original Equipment

*2:余談ですが、東方紅楼夢の一日後

*3:ボルトストップリリースのこと。クリス・コスタが卓球のパドルに似ていることからピンポンパドルと俗称している。PINGPONG!

*4:Magpul Back-Up Sights

*5:Ambidextrous Sling Attachment Point

*6:マルイのものは仕様が違うので使いません

*7:MOE Sling Adapter

*8:Angled Fore Grip